サンシャワー 東南アジアの現代美術

まだ森美術館しか行っていないが面白かった。国立新美術館も楽しみだ。

正直最近の森美術館はつまらない展覧会が多かった。他国の美術を紹介する展覧会でも、アラブ、インド、中国等をやってきたが、正直どれもイマイチだった。その差は何にあるのかが自分の中で気になった。

一つはやはり国立新美術館との共催だということだろう。国立新美術館は現代美術についてはいい展覧会が多いと思っている。森美術館は最近センチメンタリズムに頼ることが多くなってきた気がする。

過去の森美術館の展覧会を観ると、会田誠の展覧会以降がつまらなくなった気がする。あの事件以降、委縮している部分はあるのかもしれない。

もう一つはMAMリサーチの成果が役になったのではないかということだ。東、東南アジアにおける現代美術を歴史的に検証して展示するMAMリサーチは、他ではない試みで内容も面白く、毎回非常に高く評価している。この試みがあったからこそ、東南アジア現代美術のリサーチがうまくいったのではないか。

森美術館は東京でも数少ない現代美術専門の大型美術館であり、今後も委縮せずにチャレンジングな企画をやってほしいと思う。