ブルリフSを1週間やってみた。岸田メル完全監修ということもあり、イラストが大事にされているゲームだと思う。リリース当初は男性主人公のショックが大きすぎてチュートリアルまでしかやっていなかった。とはいえ岸田メルキャラがものすごく可愛いのは気に…
"たまこまーけっと"は人情喜劇の形を借りた日常系なのだと思う。"日常系"に物語形式で近いのは"人情喜劇"なのではと思っている。どちらも勝ち負けを基準とした大きな物語ではなく、日常の小さな物語を志向している。基本がコメディである点も似ている。一方…
信仰の現代中国:心のよりどころを求める人びとの暮らし作者:イアン・ジョンソン白水社Amazonタイトルは地味だが非常に面白い本だった。基本的にはルポタージュである。情報としては現代中国の宗教史といった学術的な内容も含まれるが、それがメインではない…
最初から最後まで辛い。でもこれこそがプリプリの面白いところ。2回観たけど2回目は結末がわかっているからこそなお辛い。アクションはほとんどないしカタルシスもない。美少女アニメのはずがおっさん同士の駆け引きがメインコンテンツ。だいたい幼女が辛い…
こみっくがーるず最終巻9巻まで読み終わった。この感想はネタバレを含むので注意。 "やりたいこと"に立ち向かった上で"できること"を探す。よく仕事を決めるときに、"できること" "やりたいこと" "儲かること"の3つを満たすことを考えろと言う。しかし厳密に…
OPのエロさとは裏腹に、意外と丁寧に作られていたと思う。"美少女アニメ"と言えば可愛い女の子がたくさん出てくるアニメであり、興味のない人から見たらみんな同じに見えるし、それを嬉々として観ているオタクはみんなキモイのはわかっている。まあそれはい…
アフガニスタン・ペーパーズ 隠蔽された真実,欺かれた勝利作者:クレイグ ウィットロック岩波書店Amazon誰の言うことが真実なのだろうか。自分は特にアフガニスタン情勢に興味を持っていなかった。そのためアメリカがアフガニスタンから撤退した後あまりにも…
「40代以上になってもエンジニアで居続けるためには、ブログや登壇等の外部への技術的な発信が必要」的な記事をよく見ますよね。外部への技術的な発信自体はいいことだと思うので、それを否定する気はありません。しかしそれが「必要条件か」と言われると疑…
ローマ亡き後の地中海世界(上下)合本版作者:塩野七生新潮社Amazon海賊王になってはいけない。なんともぼんやりしたタイトルだけれどそれは意味がある。間違って塩野七生をこの本から読んではいけない。あくまで塩野七生の著作をある程度読んだ人が、その著…
なぜ理系に女性が少ないのか (幻冬舎新書)作者:横山広美幻冬舎Amazonデータから真摯に判断しようとしている点は評価できるが、いくつか問題点もあるように思う。自分は実は理学部物理科だった。もう30年近く前になるが当時から物理科の女性は少なくて40人の…
オウム真理教事件I 武装化と教義作者:島田 裕巳トランスビューAmazon本書によればオウム真理教は宗教という面からは真面目だったということだ。そもそも「真面目な宗教」とは何なのか。神や仏が存在するとか、ヨガで超能力が開発できるとかいうのは、日本に…
サイトスペシフィックなアートとして、非常に意味があったと思う。岡本太郎記念館での展覧会である。岡本太郎記念館というのは岡本太郎が実際に長年住んでいた住居が美術館として開放されている場所で、表参道の根津美術館の近くのなかなかいいところにある…
後美術論 (BT BOOKS)作者:椹木野衣カルチュア・コンビニエンス・クラブAmazon正しく批評だった。批評の一つの方向として、多くの知識の引き出しの中から関連するであろう事象を見つけ出して、その関連を意味づけするという作業があると思う。そにためにはま…
よくやったと思う。以下は12話までのネタバレを含むので注意。 「いつものガンダムの第1話を12話かけてやっただけ」という意見があって、それはその通りなのだけれど、それだからこそ水星の魔女は意味があった。逆に言うとこれまでは「1話で一般人が人を殺す…
"ぼっち・ざ・ろっく"は面白かった。そしてこれまできららアニメをあまり観なかったような層からも評価されてヒットしたこと自体はうれしい。ただその上で微妙なひっかかりがある。その点についてお気持ちを書いてみたい。自分がぼざろについて評価している…
2022年良かったアニメです。今年は自分にとってはテレビ放映されたアニメの当たり年でした。アニメを毎日観るようになって5年くらい経つ気がしますが、毎クールはまるアニメがあった年は1度もなかったような気がします。しかもその中でその期の覇権アニメと…
2022年で良かった美術展です。 作家の近作の展覧会においてはコロナという状況下だからこそできた作品が多く興味深かったです。 また展覧会そのものとは関係ないですが、今年は絵を描くAIが話題になりました。 何故作るのかというという問いがこれまで以上に…
2022年の書籍で良かったものです。 今年は宗教関係の本を興味深く読んだ気がします。 特に近現代の宗教関係が面白かったです。 製作委員会は悪なのか? アニメビジネス完全ガイド 製作委員会は悪なのか? アニメビジネス完全ガイド - yamak's diary アニメ業…
自分にとっての現代美術というのはこういうものなのだと思った。自分は一応それなりには現代美術というものに触れているので、現代美術とはどういうものであるべきかという一般論についてはわかっているつもりだ。その意味では現代美術であるためには強い社…
考えさせられる部分もあるが、あくまで笑いの中に回収されるのが良い。本作はよくある異世界のキャラが現代の日本にやってくる系である。かつては魔界No.2だったジャヒー様が滅ぼされてしまった魔界を復興しようとするという話だけど、それもまあよくある設…
本記事は まんがタイムきらら Advent Calendar 2022 - Adventar 17日目の記事ですきんいろモザイクのネタの1つに、陽子を円グラフで表すとツッコミ100%というネタがあります。単行本だと2巻P46、アニメだと1期の5話のネタになります。ところで疑問に思わない…
A3 上 (集英社文庫)作者:森達也集英社Amazon法で裁くとは何であるかについて考えるところがあった。この本の論点は少しわかりにくい。論点は2つあって関連するものではあるが、正確には別のものである。1. 麻原の裁判中時点の精神状態は、裁判を受けること…
意外と単独作品としても評価できる真っ当な作品。でもFSS読んだことない人向けではないよね。今どきパッケージ化も配信もされておらず、映画館でしか観られないというFSSの永野護監督作品。存在自体は知っていたが観る機会がなかったのだが、偶然リバイバル…
最後はチェンマイです。チェンマイは2日半いたのですが、結果としてはちょうど良かった感じですね。地球の歩き方に書かれている7大仏教寺院全部と、国立博物館と、ドーイステープ寺院と行こうと思っていた場所は全部回れました。チェンマイは率直に言えば寺…
今回はスコータイと、スコータイからチェンマイへの行き方です。 スコータイ スコータイといわれても知らんという人も多いと思いますが、アユタヤと並ぶかつてのタイの王都の遺跡ですね。アユタヤはバンコクに近いのでバンコクとセットで行くことが多いと思…
タイのチェンマイとスコータイに行って来ました。スコータイ1日、移動1日、チェンマイ2日半くらいの日程です。個別の観光地の前に、これからタイ旅行に行きたいという人のために、全体のまとめ的な情報を書いておきます。地球の歩き方に載ってるような基本的…
メルルのアトリエ DXを一応クリアした。一応というのは特殊ENDを何も達成できないで5年を終えてしまう実質的なBAD ENDしか観てないから。しかし疲れたので2周目をやる気はない。ロロナ、トトリはやっているのでアーランドシリーズはこういうものだと思ってや…
新宗教を問う ──近代日本人と救いの信仰 (ちくま新書)作者:島薗進筑摩書房Amazon明治時代以降の各種新宗教の紹介にとどまらず、それらを歴史的に整理したうえで、社会における良い面も悪い面も冷静に書かれている良書。 宗教というのは遠くて近い話題だと思…
十字軍物語(一~四)合本版(新潮文庫)作者:塩野七生新潮社Amazonオチが苦い。塩野七生の大型の著作としては海の都、ローマ、ギリシャと読んで4作目。特に十字軍に興味がある出来事があったわけでもなく、最近面白い本に当たってなかったため、安定して面…
前半までは神作品だったのだけれど、後半は投げっぱなし感がある。まずは良かった点から。3話までの千束がとにかく凄かった。自分は声優さんについてうまいとかいうのがわからないのだけれど、千束の演技については本当に凄いと思った。3話まではたきながほ…