変わる新宿

新規オープンしたビックカメラ新宿東口新店がやはりでかい。ユニクロ2.5階分を除いて地下3階から8階まで電気屋というのは壮観である。まあ売ってるものはヨドバシもヤマダも同じなのだが、東口のビック大型店の完成は、新宿の一つの常識が変わったことを意味する。それはファッションは東口、家電は西口という新宿の東と西の棲み分けである。

かつてはヤマダの代わりにさくらやだったのだが、東口の店舗はどれも小規模店で非常に使い勝手が悪かった。ビックは一度南口に大型店を出して失敗して、小型店しかなかった。数年前にヨドバシの大型店ができたが、新宿で家電を買うなら、とりあえずヨドバシ、ビック、ヤマダ(さくらや)で比較したいだろう。

これまでそれができるのは西口だけだったのだが、ついに東口だけでできるようになった。その意味では、東口店舗同士の過当競争より、西口全体の商業地域としての地盤沈下の方が問題になるのではないか。

新宿三越アルコットの閉館は個人的には残念だったが、仕方ないのかという気もする。核店舗が書店では、仮に儲かっていたとしても、ほぼ同一位置の伊勢丹に比べて賃貸収入は雲泥の差と思われる。三越伊勢丹HDとなってからは時間の問題だっただろう。

新宿の大型書店も4店舗もあるわけで、ジュンク堂がなくなることより、西口Book 1stができたことの方が個人的は大きい。家電と本屋だけという用が西口で済むので。ただBook 1stはなんか使いづらいので、そういう用も今後は東口になるのかも。

丸井、ビックの再編で、新宿の大規模再編は一息ついたように思われる。基本的には大会社が大規模店舗に統合され、小型店舗はほとんどが新しいブランドの店舗になったわけで、まあ街の新陳代謝としてはいい方向なんじゃないかと。個人的にはさくらやホビー館跡地がアニメイトになったのが面白かったですが。まあ裏通りだし目くじらたてなくてもと思います。