読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

まどか☆マギカ 叛逆の物語

TVアニメの映画版としてはかなりいいんじゃないでしょうか。

TVシリーズの映画化というのはアニメでもドラマでもそうなんですが、キャラクターとか世界観とかの設定だけ引き継いで、物語としてはTVを観てなくてもだいたいわかるようにすることが多いです。そのほうが映画から見る人も入れますしね。

本作の面白いのは、テレビ版は完結した物語があり、その結末のロジックを前提にして、映画版でその後の物語を作成している点です。だからテレビ版を最後まで見てないと全く理解できません。

テレビ版の総集編としての映画版が先に公開されているので、それを見れば十分らしいですけど、それができたから作れた物語ではあります。

話についてはハッピーエンドとは言い難い物語なんですけど、自分にとってまどか☆マギカの映画版に期待されるものというのは、キャラクターの活躍もありますけど、やはり予想を裏切るロジックによる鬱展開なわけで、かなり高いハードルをきちんと越えているという点については素直に賞賛できると思います。

もちろん自分も好きなキャラクターはいますし、好きなキャラクターに幸せになって欲しい気持ちは当然ありますよ。正直もやもやする何とも言えない気持ちはある。

でもどうせ普通のハッピーエンドで満足しないんでしょと言われると確かにそうだったりする。それを含めて見事に期待に応えてもらえた点で、すいません負けましたという感じです。

演出についてもイヌカレー演出は相変わらず面白いんですが、正直詰め込みすぎる部分はあります。ただこの点については、TVアニメ、ドラマの映画版というのはほとんどがそうなりますね。テレビの制作者が映画をやると、どうしてもテレビではできない派手な演出を詰め込みたくなってしまうのでしょうが。

チャイコフスキー三大バレエとの関連を指摘されていますが、バレエについては確かに結構ありましたが、チャイコフスキー三大バレエかというと微妙な気もします。もともとテレビ版から西洋の魔女のモチーフは多かったわけで、魔法の出てくるチャイコフスキー三大バレエとはどうやっても被るというか。

ただ、女の子にとってのバレリーナって魔法少女のある意味現実化した姿じゃないのかなあ思うんですよ。まあ自分男性だからよくわからないけど。しかし、白鳥の湖がまさにそうですけど、バレエって輝かしいヒロインが必ずしも幸福にならない物語って結構多いです。その意味でバレエとこの物語はリンクする部分もあるのかなあと。

とりあえず、テレビ版が好きだった人は見る価値はあるかなと思います。