イタリア旅行記1:ローマ

ローマに行ってきました。今回これまでの旅行と個人的に大きく違う部分があって、それは行く前に歴史を勉強したこと。まず「ローマ人の物語」を全巻読んで、そのあとローマに行こうと決めたことですね。写真も多いのですが、多すぎるので全部の名所の紹介をするより、印象に残った場所に絞って書こうと思います。

ローマの遺跡の印象としては、もちろん修復はあるにせよ、2000年も前の建物が今も残っていることそのものに対する驚愕ですね。その点ではやはりコロッセオが一番ですが、パラティーノの丘やカラカラ浴場も良かったです。


フォロ・ロマーノは歴史を知らずに見るだけだと地味なので結構つらいものがあるかもしれません。その点は先にローマ人の物語を読んでいたので感慨深く見ることができました。

遺跡以外で良かったのがトレビの泉です。正直がっかり名所だと思ってました。これって単に水道の出口でしかないんですが、その彫刻の躍動感と大きさ、そして流れ出る水との調和という意味で唯一無二の芸術となっている点がすごいと思いました。

自分でも意外に感慨深かったのがアウグストゥス廟です。なんといっても初代ローマ皇帝ですよ。なのになぜかアウグストゥス廟は周囲も立ち入り禁止で、そもそも正面から見るには建物の裏の路地に入る必要がある状態。最初わからなかった。まあ墓なんであえて静かにしているのかもしれませんが。

バチカンにおいては全くの偶然なんですが、ローマ法王が法話をされてました。ライブ会場みたいでした。

今回美術館に行ったのはバチカン美術館のみです。バチカン美術館の予約に気が付いたのは出発前日でしたが、予約してよかったです。しないと数時間は待たされると思います。

これまでルーブルなどの巨大美術館は色々行ってますが、正直疲れるばかりであまり印象がありませんでした。今回は観る者の優先順位を決めてそれだけ観る、日本語オーディオガイドを借りるという点に注意したおかげでかなり充実したものになりました。システィーナ礼拝堂ラファエロの間は素晴らしかったです。

個人的にウケたのが、実はバチカン美術館は現代美術も集めているのですが、その中にフランシス・ベーコン教皇の絵があったこと。あれはバチカン的にありなんだ…