ブレードランナー 2049

映像は素晴らしいが、。ストーリーはハリウッド映画の限界を感じる。

どうしても今年のゴースト・イン・ザ・シェル(GIS)と比べてしまうが、映像はこちらのほうが格段に良かった。

特にホログラフの使い方は、GISが映画の品位を下げる安っぽさしか感じなかったのに対し、本作はそのチープさも演出としてうまく利用している。ステージのバトルでの使い方とか秀逸。

またダムとか彫像とか巨大オブジェの使い方がうまい。洋館はイノセンスを思い出してしまい、犬が出てきたところで笑ってしまった。これ狙ってるのかな。

しかしストーリーについてはどうなんですかね。いやつまらなくはないです。だだ前作の終わりはどうとでも取れる余韻が良かったのに、こう明確な結論を出されると台無し感はあります。しかしレプリカントって機械じゃなかったのね。

異種間の子供、親子の関係、差別と強制労働と非常にわかりやすく、感情移入しやすい要素が多く、観る人にとってはわかりやすい映画です。ただこれはGISと同じで、元の作品が好きな人には丸くなってつまらなくなった感があるのではと思います。

また本作はハリソン・フォードの映画でしたね。敵意のない相手をなぜか殴り続けるハリソン、ひたすら溺れるハリソン。スターウォーズといい今年はハリソン・フォードの年だな。