ペルソナ5

ペルソナ5解きました。クリアまで100時間と長かったけど、最後まで油断のならないシナリオで面白かったです。

奇跡のようなタイトルだと思います。世界的にはオープンワールドでアクションでないとゲームにあらずという市場。FFもゼルダもその波に乗らざるをえない中、ガチガチのターン制バトルとダンジョンというJRPG。それでいて世界販売200万本です。

すばらしいのはJRPGという枠組みの中で、新たな試みを多く行いながらも、それら全てがゲームとしても完成されている点。新しい試みはやったけどゲームとしては面白くないものも多い中、"新しくて面白い"をきちんと両立させている点は素晴らしいと思います。

シナリオはやっぱり仕掛けがすごい。バッドエンドもあるという前提でプレイしているだけに、「あれこれバッドエンドじゃないか」と本気で思ったことも何度かありました。

自分自身は正直「有名になりたい」という欲求がまるでないので、彼らの考えには若干冷めた目で見る部分もあります。ただ、大人は他人に判断を委ねることで自らを牢獄に繋いでいるのではという主張は耳に痛いものがある。

システム的にはダンジョンが楽しいですね。立体的なマップの構成や、隠れるシステムでうまく現代的なアクションっぽさを取り入れている。あと予告状システムは天才だと思います。アニメのバンク的な盛り上げをこんな形で実現するとは。

バトルはもともと完成されているので、それほど変わっていないですが、全員パーティになったのが大きいです。しかも経験値は全員配布なので、使わないキャラが育たずに死にキャラになることがない。バトンタッチとバトル中メンバ切り替えは戦略性を上げました。ただ銃はどうなんですかね。

難易度もちょうどいい感じでした。ボス戦で倒しても復活する系がそれほどいないので、レベルさえ上げればなんとかなります。どっちかというと雑魚戦で油断して奇襲かけられて死ぬことのほうが多いです。こっちが奇襲かけること前提の難易度ですね。

キャラクターですが、実はここは過去作と比べて海外市場をかなり意識してるんじゃないかと思います。オープニングムービーの女性キャラがほぼ杏だけ。女性をあえてプロモーションで少なくして、西洋受け、女性受けの良さそうな杏だけしたのは、海外のゲームの基準に合わせたのかなと。肌の露出は少ないがセクシーは大丈夫という辺りも海外向けです。

個人的には序盤の女性キャラが杏だけというのはつらい感じでした。真が入ってやっとやる気が出てきた感じ。まあ仕方ないんですかね。

いろいろあったけどJRPG好きな自分としては、その可能性をここまで見せてくれたということに賛辞を贈りたいですね。