HelixPicoを使ってみた

HelixPicoという自作キーボードを2月に作成し、家で使用している。
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昔からキーボードが左右にずれているのって無駄だなあという思いがあった。そこから格子配列のキーボードに興味を持ち、一時はTypeMatrixを仕事でも使用していた。
http://www.typematrix.com/2030/features.php

結構使いやすかったのだが、特に記号キーが遠くにあって打ちにくいのは格子配列でも変わらず、結局手放してしまった。ErgoDox EZも考えたが3万円は高く、自作も敷居が高いと思っていて、気にはなっていたものの手を出せずにいた。

そんな中、今年になってHelixPicoというキーボードを見つけた。しかもなんと実店舗で実際に触って購入することができる。
https://yushakobo.jp/helixpico/

本当は無難に5段のHelixにしたかったのだが、製作が難しいらしく、半田付けすら初心者の自分には敷居が高そうで、結局HelixPicoを購入した。

必要な道具や作り方については書いてあるサイトは多いので割愛する。道具の購入については秋葉原の実店舗で自分のような初心者が買うならマルツ本店が良かった。また半田付けについては実際にキーボードを組み立てる前に一つ電子工作キットを作成した。製作そのものは特段難しい部分もトラブルもなかった。

しかし、この4段のキーボードで文字を思ったように打てるようになるまでは大変だった。今も通常のキーボードの方が早いと思う。

現在の配列は以下のようになっている。keymap.cそのままである。

[_QWERTY] = LAYOUT( \
      KC_TAB,  KC_Q,    KC_W,    KC_E,    KC_R,    KC_T,                      KC_Y,    KC_U,    KC_I,    KC_O,    KC_P,    KC_QUOT, \
      LOWER,   KC_A,    KC_S,    KC_D,    KC_F,    KC_G,                      KC_H,    KC_J,    KC_K,    KC_L,    KC_SCLN, LOWER, \
      KC_LSFT, KC_Z,    KC_X,    KC_C,    KC_V,    KC_B,                      KC_N,    KC_M,    KC_COMM, KC_DOT,  KC_SLSH, KC_RSFT, \
      KC_CAPS, KC_LCTL, KC_LALT, KC_ESC,  KC_LGUI, RAISE,    KANA,    KC_ENT,  KC_SPC,  KC_BSPC, KC_LEFT, KC_DOWN, KC_UP,   KC_RGHT \
      ),  

[_LOWER] = LAYOUT( \
      _______, KC_EXLM, KC_AT,   KC_HASH, KC_DLR,  KC_PERC,                  KC_CIRC,  KC_AMPR, KC_ASTR, KC_LPRN, KC_RPRN, KC_BSLS, \
      _______, KC_1,    KC_2,    KC_3,    KC_4,    KC_5,                     KC_GRV,   KC_MINS, KC_EQL,  KC_LCBR, KC_RCBR, _______, \
      _______, KC_6,    KC_7,    KC_8,    KC_9,    KC_0,                     KC_TILD,  KC_UNDS, KC_PLUS, KC_LBRC, KC_RBRC, KC_PIPE, \
      _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______, KC_VOLD, KC_VOLU, _______ \
      ),

[_RAISE] = LAYOUT( \
      _______, KC_F1,   KC_F2,   KC_F3,   KC_F4,   KC_F5,                     _______, KC_HOME, KC_UP,    KC_END,  _______,  _______, \
      _______, KC_F6,   KC_F7,   KC_F8,   KC_F9,   KC_F10,                    _______, KC_LEFT, KC_DOWN,  KC_RGHT, _______,   _______, \
      _______, KC_F11,  KC_F12, _______, _______, _______,                    _______, _______, _______, _______, _______,  _______, \
      RESET, _______, _______, _______,   _______, _______, _______, _______, _______, _______, _______,  _______, _______,  _______ \
      ),

特徴としては以下になる。

  • LOWERに全ての記号と数字を集めた
  • LOWERキー自体を左右に置いた
  • RAISEにファンクションキーとキー移動を置いた
  • かなはKarabinar-elementsでトグルで切り替える

とにかく覚えることを最小限にしたかったので、LOWERとRAISEに記号を分散したくなかった。数値が特殊だが、わかりにくくはないだろうと。意外とピッタリ収まって感心している。

自分はもともとキーボードを打つのは早い方ではない。アルファベットはブラインドで打てるが、数字や記号は見て打っていることが多かった。

その状態からの変化でいうと、キーボードを見ることは確実に減った。まあ見てもキーに書いていないからいうのもあるが、キーの位置がホームポジションから全て近く、格子配列なので見なくても全てのキーの位置が確実にわかるのは大きい。

ただし特に記号はまだ考えないと打てない部分も多く、親指のキーは押し間違いも多い。通常のキーボードでは親指は結構雑な位置においており、親指のホームポジションを正確に意識しないと難しい。

キーボードの配列というのはキーボードというものを全く知らない状態から見たらものすごく不合理だと思うが、決まっているので仕方がないと割り切っているものの一つだと思う。

Microsoftなんかがラインナップの一つとして格子配列のキーボードを出すようになったりすると面白いのではと思う。まあ4列ではなくて5列だと思うけど。

19/10/27追記

ちなみに今はLily58 Proを使用している。
キー数も十分で慣れるのも簡単。大変使いやすい。
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