メキシコ旅行記: テオティワカン編

最後にテオティワカン遺跡で締めたいと思います。

テオティワカン遺跡はメキシコシティから1時間程度で高速バスで行けます。北バスターミナルの正面向かって左端にテオティワカン行きのカウンターがあります。紀元350-650年くらいに栄えたということで、日本ではまだ古墳時代の頃の遺跡です。

先に全体の模型が博物館にあったので、それを見て概略を説明すると、この中央の道路が死者の道、正面のピラミッドが月のピラミッド。右にあるのが太陽のピラミッドです。写真の手前にケツァルコアトルの神殿があります。

最初にケツァルコアトルの神殿です。神殿といっても屋根のある建物が残っているわけではないのですが、彫刻については最も良く残っています。ライオンらしきものですが、当時ライオンがこの辺にいたのでしょうか。ロボット的なものは…さすがにいないと思いますが。国立民俗学博物館ではこの実物大の模型があり、彩色が復元されています。


次は最も大きな太陽のピラミッドです。高さ65m、一辺225mらしい。写真見ても大きすぎてピンと来ないと思いますが、恐ろしく大きいです。しかもここは頂上に登れます。階段はかなり急でつらいですが。もしかすると元々丘状に土があったたのかもしれないですが、表面は完全に人工物で、スケールの大きさには圧倒されます。これが日本の古墳時代にすでにあったんですね…


太陽のピラミッド頂上からパノラマ写真を撮ってみました。左右に死者の道が実際はまっすぐ延びてます。右端に月のピラミッドがあります。
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最後が月のピラミッド。ここも登れますが途中までです。ここは高さよりも、その周りにある小さなピラミッド群と広場が圧巻で、この広場に人々が集まって、ここで古代の王が演説などしていたのではないかという気になります。

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あとはジャガーの宮殿というところが建物の状態で発掘されており、ここには少ないながら壁画も残っています。

メキシコでいろいろ廻りましたが、個人的にはこのテオティワカン遺跡が一番良かったですね。旅行中「銃・病原菌・鉄」を呼んでいたのですが、古代文明の凄さと同時に、この時代にすでにこれだけの力を持っていた文明が、結局のところヨーロッパ文明に完膚無きまでに滅ぼされることに、凡庸ですが歴史の残酷さを感じました。