MVNOに対する3つの誤解

メインのドコモ回線を日本通信スマホ電話SIM + 3GBオプションに変更しました。2回線目ではなく、これ一本です。今日SIMが来たばかりですが、特に問題なく電話もデータも使用できてます。

世間では格安電話回線として知られるMVNOですが、自分で調べると世間のイメージとは若干違う部分があるので、ちょっとその点を説明してみようかと思います。

1. 電話ができて、データをそこそこ使ってもほぼ半額

世間でのMVNOのイメージは安さだけが強調されるので、月額1000円以下だが以下の制限があるように思われています。

  • 電話が使えない
  • 通信が遅い
  • 通信量制限が少ない

しかし、自分の使用しているスマホ電話SIM + 3GBオプションは以下の条件です。
http://www.bmobile.ne.jp/fd/plan.html

電話: 普通に使用できる。緊急通報も可能。従量制 20円/30秒
データ通信速度: 制限なし LTEも使用可能
データ通信量: 3GB 定額 超過時は200kbps
基本料金: 3120円 (税別)

例えば、データ通信量も電話の従量部分も同内容のドコモのXi基本プラン + Xiパケ・ホーダイ ライトだと5743円です。ほぼ半額で運用可能となります。

ちなみに話題のドコモの新料金プランだと、カケホーダイプラン + データSパックでデータ量が2GBに減る上、6500円に値上がりしますので、通話をほとんどしない場合は半額以下になります。

2. ドコモ端末なら買い換え不要

MVNOはSIMフリー端末に買い換えが必要とよく言われていますが、ドコモ端末であればそのまま使えます。法的にも何ら問題ありません。ドコモ版iPhoneでもがんばれば使えるみたいです。

ちなみにドコモ端末であれば、3000円払えばSIMロックの解除もしてもらえます。ドコモの回線を持っていなくても問題ありません。(iPhoneは除く)

ただし、回線契約なして新規のドコモ端末を買うのはさすがにできないと思われます。中古端末かSIMフリー端末を買うしかないでしょう。

3. MNPできる

MNPは転入も転出も可能です。特にMNPだからといって優遇されることはありませんが、電話番号変更は不要です。

ただし、MNPの場合は前の回線停止から、SIMが送付されるまでの間に1日程度空いてしまいます。これは店頭ではなくネットで手続きするためです。常時回線がつながっていないと困る人はこの点考慮する必要があります。

本当に得なのか?

本当に得なのかという点では、いわゆる月々サポートを考慮する必要があります。高額の端末価格と割賦販売と通信料割引を組み合わせるという摩訶不思議な制度です。

iPhoneの場合は月々サポートが3000円台と超高額なことから、あまり得にはなりません。むしろ得にならないようにSIMフリー版の価格設定が行われていると考えた方がいいでしょう。iPad Airの16GB Wifi版の価格が48800円で、SIMフリーiPhone 5cの16GB版が57800円という価格はいまひとつ納得がいかないように思われます。

それ以外の場合は、高くてもせいぜい2000円台なので安くなるほうが多いと思われます。ただし、中古端末かSIMフリー端末という買い換えの制限はかなり大きいので、その点は考慮する必要があります。

月々サポートってどうなのよ

個人的には現在の月々サポートという制度には、以下の理由から非常に納得いかないものを感じており、そのためMVNOに変更しました。

  • 通信料金と端末価格がわかりにくい
  • 一括で払う場合は、実質的に通信料金を前払いしていることになる
  • 安易に借金を選択させる制度である
  • 特定機種への過剰な補助を行っており、他の機種を買う人が損している

ドコモの新料金プランを見ると、むしろ自分たちの望まない使い方の顧客は積極的にMVNOに移るよう促しているようにも思えます。回線はドコモなので、ドコモはMVNOに移られてもあまり損しないわけです。

個人的にはMVNOがもっと一般的になり、SIMフリーでも安い端末の選択肢がもっと増えて欲しいですね。