インドネシア旅行記2: ブランバナン寺院群

ジョグジャカルタからのボロブドゥール遺跡、ブランバナン遺跡ですが、今回ツアーを使わずバスで行くことにしました。値段もありますが、経験上ツアーはゆっくり見られずに不満が残るので。

行き方はネットの情報をいろいろ参考にさせていただきました。書いてくださった方ありがとうございます。ブランバナン遺跡は トランスジョグジャ 1A終点です。こっちは終点ですし乗り換えもないので簡単です。

ブランバナン遺跡は9世紀の寺院群で、メインのロロ・ジョングラン寺院はヒンズー教、それ以外は仏教寺院です。ロロ・ジョングラン寺院の全景はこんな感じ。

1つひとつの建物には入り口がついており、大きな建物の中にはヒンズー教ヴィシュヌシヴァ、ブラフマーガネーシャなんかの彫像がおいてあります。

寺院の周囲はこういった古代インド叙事詩の彫刻で彩られています。おっさんがいい感じです。

自分はこういう寺院の欄干とかの動物が好きなのですが、こいつは象ですね。珍しい。

こいつはよくわかりません。蛇に食べられそうな猿?

こういう動物と組み合わせた飾りもいいですね。

ロロ・ジョングラン寺院以外にもセウ寺院という仏教寺院の遺跡もあります。

この辺仏教的ですね。

さて、夢を壊すようですが、これらの寺院はこのままの形で古代から残っていたわけではありません。地震でほとんどが崩壊し、1937年からの修復作業により現在の形になっています。修復前の写真が敷地内の博物館にあり、修復についての資料が多く残っています。

これを見るとわかりますが、実のところ塔の上部のほとんどが復元によって作成されたものです。彫刻についても、修復時に作成された部分もかなり多いのではないかと思われます。その意味では過去にこの姿だったわけではありません。寺院の周囲は膨大ながれきで囲まれており、現在も修復が行われています。

修復でがれきから土台もないところから建物を建てるのは若干微妙な気もしますが、実際に過去に寺院群があったのは事実ですし、在りし日の姿をたとえ復元という名の創作でも見たいというのは確かに事実ですね。がれきだけだと何の価値もないですし。