イタリア旅行記最後になります。最後はティヴォリです。
過去の旅行記はこちら
イタリア旅行記1:ローマ - yamak's diary
イタリア旅行記2 : ポンペイ遺跡 - yamak's diary
ティヴォリってどこよと思われると思いますが、自分も旅行の計画立てるまで全く知らなかったです。ローマの近郊で古来より別荘地として使われていた町です。ローマからバスで30分くらいで行けます。
当初の目的はローマとティヴォリの中間地点にあるハドリアヌス帝の別荘だったのですが…どうもバスを間違えたのか通り過ぎてしまったようです。まあイタリア語全然わからんししようがないのですが、鉄道に比べてバスは難しいです。
気を取り直してティヴォリの名所であるヴィラ・デステに行ったのですが、ここが非常に素晴らしかったです。ここはエステ家という貴族の別荘なのですが、庭園の噴水で有名です。
噴水は7つありますが、この2つの噴水は最も美しく、甲乙つけがたいですね。
左の変な岩も噴水でほんの少し水が出ています。右は奥に屋敷が見えます。
ここで感じたのは、日本庭園的な感覚との共通性です。確かに西洋の庭であり噴水ではあるのですが、自然を人間の美意識に従って整理する西洋の庭の感覚より、人工物に対して苔が生えたり草木が侵食することも美の一部として楽しむ感性があるように感じました。特に上記の変な岩は日本庭園的ですね。
このあとまだ少し時間があったので次の目的地に行くため街中を移動。ティヴォリの町はローマとはまた違った趣があっていいです。
路地が特に雰囲気があります。しかし坂道が多く曲がりくねっているので、目的地に行くのはかなり大変です。
次に行ったのがグレゴリウス法王の別荘です。ここは庭園というより、自然公園といった感じで、自然の中にトレッキングコースが整備されています。
特筆すべきは滝のすばらしさです。特に一番大きな滝は、滝の姿が全く見えない状態で断崖の細い歩道を歩いていき、最後に開けたところで目の前に巨大な滝が見えるという、心憎い演出があります。
またアクセスも良く、庭園の手前までは普通に車の行きかう道です。先にも言いましたが、ローマからバスで30分。東京だと高尾山より近いかもしれません。法王の別荘地ということで意図的に残したからこそ今楽しめるわけで、皇居の自然にある意味近いのかもしれません。
ローマもポンペイも素晴らしいのですが、いかんせん遺跡ばかりだと毎日石と煉瓦しか見なくなります。水と緑を見ることで非常に癒されました。ローマ観光に疲れたら是非ここまで足を伸ばすことを勧めます。