HOLACRACY 役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント
- 作者: ブライアン・J・ロバートソン,瀧下哉代
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しかし正直な感想を言うと、この組織形態で働くのは楽しくなさそうです。
Web等を見ると「役職のない自律型組織」という一般論としてのホラクラシーとは別に、本書で書かれているホラクラシーワンが提唱する厳密な意味でのホラクラシーがありそうです。
厳密なホラクラシーは以下の特徴に基づきます
- 役職のない自律型組織
- 全ての権限と責務の文書化
- オペレーションとガバナンスの決定の厳密な分離
- 無駄な議論を排除するための、厳格な形式に沿ったミーティング
本書を読んでの印象はとにかくその厳格ぶりです。階層型組織よりも官僚的に思えるほどです。
これについては本書で明確に「ホラクラシーが主眼とするのは人ではない」と述べています。組織の目的のために個人の意見を排除するのが目的であると。
このあたりティール組織とはかなり方向が違う部分です。ホラクラシーに対するこのあたりの違和感から、より人に焦点を当てたティール組織の考えが出てきたのかもしれません。