2019年良かったもの: 書籍編

2019年良かったものは書籍編から初めようかと。自分が今年読み終わった本で、発行年が今年の本ではないです。

今年はとにかく、旧約聖書を読んで、イスラエルに行くという野望を達成したのでそれだけで満足ですね。経済書も多少は読んだけどあまり印象に残らなかったな。

あと読書という意味で昨年末から今年の前半は読書会に月2回くらい行ってました。ただ結果としてどの読書会もはまらなかったです。今は行ってません。コミュ障なのでコミュニティが凄く苦手なんですよね。あと主催者と意見が合うかが大きいと思いました。

旧約聖書

旧約聖書 新改訳

旧約聖書 新改訳

昨年から1年以上かけて読み終えました。新約聖書のほうは旧約より先に読んでます。まあ正直読んだからといって神を信じようとは全く思わないです。新約のキリストも然り。

ただ旧約、新約聖書西洋文化におけるありとあらゆるものの元ネタと言っても過言ではなわけです。だからだいたいどういうことが書いてあるのか。有名な話以外で分量が割かれているのは何かなど、西洋文化というものをより深く理解するためには読んでおいて損はないのではと思います。

しかしまあとにかく退屈で長いので、普通の人は新約聖書福音書だけ読めば十分だと思いますが。

一神教の起源

一神教の起源:旧約聖書の「神」はどこから来たのか (筑摩選書)

一神教の起源:旧約聖書の「神」はどこから来たのか (筑摩選書)

旧約聖書を読んだ後に、聖書の歴史やユダヤ人の関連書籍をいろいろ読みましたが、一番面白かったのがこれですかね。

旧約聖書の記述において、実はこの記述は一神教を前提としていないという話をとにかくしつこいくらい書いて、最後に一神教が生まれたと思われる仮説に入るところはミステリのように面白いです。

別にこの人は異端の学者というわけではなく、岩波現代文庫の聖書時代史 旧約編もこの方が書いてます。普通に歴史知りたいならこっちのほうが読みやすいかも。

帝国の復興と啓蒙の未来

帝国の復興と啓蒙の未来

帝国の復興と啓蒙の未来

イスラム教関連の本も昨年から読んでます。ただ当たり前ですがどの本を読んでも、イスラームは危険思想ではなく、イスラーム国の思想はイスラムの中でも異端であるという主張になっており、それはそうだと思いながらも、何か納得がいかないものがありました。

しかしこの本は、日本人のイスラム教信者が、イスラム教の歴史から始まって理路整然と、イスラームこそが現代の国家主義に対する処方箋となりうるという理論を展開します。ある意味結構危険な本かもしれません。

まあとはいえオスマン帝国は相当グダグダで成功した国家とは言い難いですし、トルコのエルドアン政権もイスラム教諸国からの支持すら受けているとは思えず、問題提起としては面白いが実際はどうなのかという感じです。

人生がときめく片付けの魔法

人生がときめく片づけの魔法 改訂版

人生がときめく片づけの魔法 改訂版

今更という感じですが、実際にこの方法で片づけをやって、それなりに良かったです。別に人生はときめいてないですけど。

この本よくできていると思うのが、大きな片付け自体は常時継続する必要ないんですよね。大抵の自己啓発書は継続が前提の上、効果が見えにくいわけで、はっきり言って読んで終わるだけ、無駄だと思うんですよ。この本はやるのは一回だけで、捨ててしまうので効果は確実に見えるので、少なくともやった感はある。

個人的には本棚の整理ができたのは良かったです。以前から家に置いている技術書が無駄だと思っていて、全部捨てて必要ならKindleで買いなおせばいいと思ってましたが、全部捨てるのはなかなかできなかった。この機会に全部捨てました。まあ単に仕事嫌いなだけだと思いますが。