じょしらく アニメ版

じょしらく アニメ版を全話観た。漫画版はまだ読んでいないが、割と面白かったので感想など。

元々高校の落語研究会が真面目に部活やるアニメなのではと思っていた。実際は社会人の落語家の卵で、落語自体はやっているのだと思うが、アニメ内ではその描写は申し訳程度でしかなく、あくまで楽屋の馬鹿話がメイン。

自分は真面目に仕事や部活やるアニメが苦手なので、むしろそれで安心して観ることができた。

ネタはとにかく久米田節。自分はちゃんと読んだ久米田作品は絶望先生しかないけど、久米田節のギャグは一貫している。

日常系というには時事ネタや政治ネタ、ブラックジョークも多いけど面白いことは確か。とはいえエログロについては一定のラインをきちんと守っており不快になることはない。

名目としては「女の子の可愛さをお楽しみいただくのための差し障りのない会話」とのことで、女の子も萌えキャラとは方向が違うけど可愛い。全員社会人というのは、いつも女子高生の出るアニメしか観てないとかえって新鮮。ビール飲む描写も少しあるし。

とはいえ異性との恋愛ネタを出さないという日常系漫画の不文律は守っているので、リアル女子の本音的な方向を期待すると全然違うかと。

これはアニメオリジナルらしいが、Bパートを東京の街歩きにしたのは本当によく考えたなと思う。ファッションや背景も毎回変わって楽しいし、聖地巡礼的な話題づくりもできる。世界観やストーリーがきちんと決まっている原作では絶対にできない仕掛けだと。

「女の子が可愛いアニメ」はいくらでもあるけど、久米田節のギャグは久米田作品しかない。結局のところ重要なのはギャグが合うかどうかという当たり前の話になるな。