超次元ゲイム ネプテューヌ アニメ版

ネプテューヌのアニメ版を全話観た。アニメ版だけ見ている人にとっては美少女バトルアニメとして普通に観られると思う。

でも一応ゲームを先にやって観た感想としては「ネプテューヌの魅力はそこじゃないのでは?」という感じ。率直に言えばシリアスバトル展開削って、日常系ギャグ展開をもっと増やして欲しかった。

「一応ゲームを先にやって」と書いたのは、自分はゲームはVⅡしかやってないから。そして制作順で言うとVⅡのほうがアニメ版より後なので、アニメの元になったゲームをやったというわけではない。

ただネプテューヌはメインキャラどころか、メインの敵キャラまで共通で雰囲気も変わらないので、まあそういう立場の感想とさせてほしい。

もちろん自分は日常系ギャグアニメが大好きだからというのはある。しかしゲーム版の魅力はバトルのカッコ良さもあろうが、どちらかというとキャラの可愛さ、ゲハ戦争をネタにしたマニアックなゲームネタとメタネタ、そしてネプテューヌを中心としたキャラクター同士のボケツッコミではなかっただろうか。

アニメではキャラクターの魅力はゲーム以上に十二分に感じることができると思う。つなこ絵のタッチも全く違和感なくアニメとしてガンガン動く。

特にノワールさんはゲームでも好きだったが、アニメでも最強黒髪ツインテツンデレキャラとして可愛さ10倍増しくらいで良い。ノワールだけでなく他のキャラも本当にかわいい。

オープニングも最初はサイバー路線だったのだが、9話になってキャラクターの魅力が伝わる方向に変更されて良くなった。

しかしシナリオのほうはほとんどがシリアスバトル展開。しかもそれが面白ければいいのだが、陰謀も後付け設定感のあるものが多く、バトルもこれといって駆け引きがあるわけでもない。

まあRPGのシナリオであればそれでもなんとなくゲームとして楽しめるのだが、アニメで物語だけを観てしまうと退屈な感じは否めない。

それであればバトルよりもゲームでも魅力の大きい部分であった日常系ギャグ展開を増やしたほうが、ゲームから入った人も面白く見られたのではないか。

この「ゲームのアニメ化でバトルと日常パートどっちを優先するか」問題で贅沢な解決策を取ったのが刀剣乱舞らしい。バトル中心のアニメと、日常パートを中心のアニメを二本作ったとのこと。そして日常パートを作ったのは日常系アニメの大御所動画工房。人気作は凄いな。