魔女の旅々 アニメ版

魔女の旅々最終話まで観た。全編通して大変楽しく観ることができた。

実のところ最初は全くノーマークの作品だった。日常系でもなかったし、今期は他に観るアニメが多かった。とはいえいくつかのアニメはいまいちで2話で切ってしまい、たまたま日常系アニメふぁんで取り上げられていたので3話放映時に1話から観た作品だった。

この作品の特徴として話の振り幅の大きさがあると思う。1話完結の話ではあるのだが、感動回、アクション回、普通のコメディ回、ブラックジョーク回、本当に不条理な鬱回、納得感のある暗い回もある。普通は基本のトーンのようなものがあって、スパイス的に他のトーンが入るのだが、魔女の旅々には基本のトーンがない。

第3話というのは1クールアニメ全12話の最初の盛り上がりであり、全体のトーンを決定づける回になることが多いのだが、ここで鬱回が来ることで次に何が来るかわからない感じになった。

4話も鬱回が続くことでこういうアニメと思わせておいて、5話で感動回、6話でコメディと予測が全くつかない感じになった。このような作品も珍しいのではないか。

その中でイレイナさんのキャラクターのぶれなさが一本筋が通っている。この話はイレイナさんの成長物語ではないし、旅先で周囲に感動を与える話でもない。いろいろな国と出来事を経て、時には傷ついたり考えこんだりもするけど、あくまでイレイナさんはマイペースである。その適度に無関心なところが、むしろ心地よく観られる部分なのだと思う。

そしてイレイナさんは自分の可愛さを自画自賛するが、そのとおり可愛い。年齢的には18歳と言う回があったが、まさに女子大生のかわいさという感じで良い。箒に横座りするのが脚が綺麗に見えて良い。ネットで軽く調べたとこと、箒へ横座りする魔女の最初は「奥様は魔女」説が有力らしい。結構古くからあるのね。

全体を通した大きな物語はないけど、日常系に比べると各話単位ではちゃんとストーリーがあるので、結構見やすい作品だとおもう。男性のほうが好きそうだけど萌えやエロが過剰な感じもない。1話完結なので合わなければ観るのをやめても後腐れもない。アニメが好きなら結構万人に勧められる作品だと思う。

しかし最終回のあの最後は二期フラグですか。そうですよね。