2020年良かったもの: アニメ編

2020年良かったものアニメ編です。原作漫画を読んでるものはそれも含みます。自分が2020年に全話視聴完了したアニメになっており、2020年に放映されたアニメではありません。これだけで長くなったので、アニメのない漫画は別エントリにします。

2020年は自分にとってはアニメを毎日視聴するのが日常化しましたね。TVシリーズ全話視聴は21本でした。以前は同じアニメを一気見してましたが、今は5本くらいを毎日ローテーションしてます。それだと毎日観るにはつらい物語系のアニメも観られるので。

あと個人的にはゆゆ式を通じてたまにオフ会に参加させてもらうようになったのが結構大きいです。今はリモート飲み会ですけど。普通にアニメを観る友人はいるけど、日常系を観る人が周りに全くいなかったので。ごちうさきんモザを観ているのが前提で話ができるというのは楽しい。

実はアニメは2019年末には原作が好きなアニメをほぼ見尽くしてしまっていて、もうあまり面白いアニメはないかと思ってました。でも今年は原作は以前に読んだがあまり合わずに1巻で切ってしまった作品が、アニメで観ると面白くて再度買い直したというパターンが思いのほか多かったです。

なぜこんな面白い漫画を1巻切りしたんだと後から思うのですが、ギャグマンガの面白さというのは、結構体調とか気分とによって変わる気がします。あと最近のきららの漫画は設定が複雑で、そこを自分に馴染ませるのに時間がかかるのあるかも。

旧作7本、2020年放映作品から3本選びました。長すぎるので目次です。

スロウスタート

自分にとって今年の1本はスロスタなんじゃないかと。アニメは観終わった後終わるのが惜しくて二周してしまいました。原作も最新8巻まで買いましたが、読むのがもったいなくてまだ7巻までしか読んでないです。

スロスタは日常系初心者向けでは決してないなと。かわいい絵柄だけど結構濃いネタが突っ込まれてきますし。栄子榎並の話は別漫画じゃないかと思うくらいです。それでいて花名ちゃんの心理や友人との関係性のふわっとした繊細な描写が本当に心に染みる部分もあり。

全方位に一歩捻りが利いていて、それでいて隙がないというか、そういう完成度の高さを感じます。原作の絵柄の使い分けも本当に見事ですよね。
スロウスタート - yamak's diary

こみっくがーるず

これは今年原作のほうを先に読んでアニメを観ました。人によると思うのですが、原作 => アニメの順番で観る場合、結構間空けないと、ネタを先に知ってしまう感じであまりアニメが面白くないんですよね。アニメのほうが先だとすぐに原作読んでも面白いんですけど。

こみがは結構ちゃんとした仕事系の漫画としての側面もあり、自分はあまりそういうの好きではないはずがはまってしまった。これはひとえにかおす先生という唯一無二のキャラクターによるものではないかと。

らきすたのこなたに代表される男性オタク読者の代弁的なキャラクターではあるのですが、過剰なまでの自信のなさと、それでも職業としての漫画家であることに向かう姿に、オタクだけでなく社会人としても共感を得る部分があるのではないかと思います。

ギャグも面白いのですが、漫画を巡るストーリーも良い部分が多い。かおす先生だけでなく、るっきーとつーちゃんの話も本当に良い。自分にしては珍しく素直に読んでがんばろうと思える漫画ですね。
こみっくがーるず アニメ版 最終回の面白さ - yamak's diary

ゆゆ式

ゆゆ式は原作は結構前に読んでいて、アニメを2020年に初めて観ました。観たかったのですがここまで観ていなかった理由は単にdアニメストアで配信されていなかったからです。配信して欲しい作品要望を上げた甲斐があったよ。

ゆゆ式ゆゆ式なので、アニメになっても何かすごく変わるというわけではない。やっぱりゆゆ式独特の話の掛け合いの面白さです。「なんつってつっちゃった」とか音に実際にするとこういう感じなのかという面白さはアニメならではですね。あと情報処理部の部室って意外と狭いなあと思いました。
"ゆゆ式"における笑い - yamak's diary

帰宅部活動記録

帰宅部活動記録はこういう言い方すると良くないんですが、正直アニメとして粗削りな部分はあるんですよ。声優さんもそうだし、昨今のきらら系の動きまくるアニメと比べてしまうと必要な場所しか動かないなとか。CMの部分に声優コンテンツが入るのも正直ちょっと寒いというか。

でもそういう粗がある部分を補って余りある勢いのあるギャグがある。むしろそういう粗削りな部分が狙った魅力にも思えてくる良さがあります。第一話のEDネタの時点でもう振り切ってやってやるぜという勢いを感じる。

しかしギャグマンガとしては結構正統派というか、感動話とか下ネタ、百合ネタに過剰に依存せず、純粋にネタで勝負してやろうという潔さがあります。

あと意外とみんなちゃんと可愛いですよね。こういうギャグに寄った作品はあえて男性にウケるかわいいキャラ造形を外して、女性に受け入れられるようにする作品もあったりするので。桜先輩が回を追うごとに可愛く見えてきます。
帰宅部活動記録 - yamak's diary

さばげぶっ! / ガブリールドロップアウト / ゆるゆり

このまとめ方は何だと言われそうですが、太田雅彦監督作品です。どれも甲乙つけがたいので。

自分が好きなのはやっぱり「女の子が可愛くて、ギャグが面白い」作品なんですよ。きらら系は定番ではありますが、きららではないギャグに寄ったラインの作品を観ようとすると、なぜか太田監督の作品になって来るんですよ。そして安心できる面白さがあります。

「さばげぶっ」は特に元が少女漫画誌連載ということもあり、アレンジの方向が結構難しかったのではないかと思いますが、モモカのキャラを最初からフルスロットルで立たせたのが良かったですね。漫画版のほうがむしろ美少女。

ガブドロは原作のサターニャ様がブイブイ言わせていたころのアニメ化ということで文句なし。ラフィーのエロい感じもアニメで増して良かった。
ガヴリールドロップアウトのラフィーの魅力 - yamak's diary

ゆるゆりは何故か第一期はピンと来なかったんですよね。でも今二期観てるとやっぱり面白い。原作もアニメ版のスタッフも違わないのになぜなんだろう。

魔法少女なんてもういいですから。

無印とセカンドシーズン両方合わせてです。

魔法少女をネタにした作品というのはいろいろあって、というか普通の魔法少女作品をそもそも観たことがないように思います。たぶん最も魔法少女らしいのはまどマギのような...本作も戦わない魔法少女ギャグでむしろ定番ではあります。

とにかく主人公のゆずかがかわいい。頭も良くて運動も嫌いじゃないしっかり者。委員長でもツンデレでも天才博士でも眼鏡巨乳でもない。そういう「普通にクラスにいて憧れる感じの女の子」をスルッと出されるとハマりました。

面白いのは「そんな魔法少女いなかった。何か欠点はないのか」と魔法生物的な立場のミトンに言われてしまってそこがギャグになっているというところ。

正直魔法少女要素いらないので、ゆずかとちやちゃんの普通の学生生活をずっと見たい。

コードギアス 反逆のルルーシュ

これだけ日常系ギャグじゃないですね。しかも今更ですね。まあでも自分は今年やっとR2まで全部観たんですよ。無印の1話観たのは5年以上前だと思います。当時はビデオレンタルで借りてて、面白いんだけどレンタルがめんどくさくて10話くらいで止まってました。

とにかくストーリーの面白さだと思うのですが、こういうストーリーの面白さで魅せるアニメは、やはりアニメオリジナルのほうが向いているなと思います。もしくは既に完結している原作を2クール以上かけて全部やるか。やっぱり原作が終わってない話は最終回が中途半端にならざるを得ないんですよね。

10本には入れていないですが、シュタインズゲートも今年観てます。これも「既に完結している原作を全部やる」からあれだけの完成度になったのだと。
コードギアス 反逆のルルーシュ - yamak's diary

魔女の旅々

自分はラノベ原作アニメに対してあまりいいイメージがなかったんですよね。男性主人公のハーレムものや、異世界転生のイメージが強くて。正直どっちもあまり好きではなく。もちろんそれ以外もあるんだとは思いますが。

そういう意味で全くノーマークだったのですが、予想外に面白く、そしてイレイナさんが可愛かった。自分の観る作品の幅を広げてくれた作品だと思いまます。最近ブログ書いたのであまり書くことないな。
魔女の旅々 アニメ版 - yamak's diary

安達としまむら

今年自分にとっての一番の爆弾作品はこれですね。これも最近ブログに全部書ききってしまってあまり言うことない感があります。

「人付き合いは素潜りだと思う」はあまりにも名言すぎる。辛い思いをしても、時には潜らなくてはならないこともあるのです。
安達としまむら アニメ版 - yamak's diary

ご注文はうさぎですか? BLOOM

最期はごちうさで。原作も全部読んでて、昨年アニメ1期2期も楽しく見てました。3期は初めてあの「ごちうさ」をリアルタイムの放映時期に周囲と一緒に観ることができるということで、他の作品とは全く違ったレベルで本当に楽しみにしていました。

まあギャグは原作読んでるからだいたいオチわかるんですよ。それよりこの世界そのものに対する幸福感というかそういうのが大事なんです。クリスマス週にクリスマス回が来たのも良かったですね。

しかし自分は千夜ちゃんが好きすぎるということが良くわかりました。Twitterで毎回感想書いてたけど毎回千夜ちゃんの話してたな。千夜ちゃんの出番が少ないと感想が雑。
ごちうさは世界 - yamak's diary