グランブルーファンタジー リリンク

とにかくグラフィックは素晴らしい。でもあくまでソシャゲユーザーのためのアクションゲーム。RPGではない。

グラブルリリンクの終章までクリアした。9章までは難易度アクションで頑張ったが、終章でもうめんどくさくなってストーリーに変えた。この後もあるようだけれどもういいかなという感じ。ソシャゲのほうは全くやってない。

自分はアクションが超苦手なのでアクションゲームは基本やらないのだけれど、本作は気になっていた。以前からイラストの雰囲気が好きで、その世界観をそのまま表現したグラフィックが気になっていたからである。

実は自分のPCはグラフィックボードがRadeon RX6400なので最低スペックを満たしていない。まあSteamなのでダメなら返金でいいやということで試してみたが、Full HDだと難しいものの 1280×720なら十分遊べるし画面も綺麗。フレームレートが落ちているかもしれないが、どうせ自分はわからない。

そしてグラフィックだけれどこれは期待通りの素晴らしさだった。イラストのトーンがそのまま再現されているのはもちろん、街のオブジェクトの密度や、イベント演出もこれでもかという凝りようで、1本道であるからこそなしえたのだと思う。あとジータは可愛い。


一方でそれ以外においてはあくまでソシャゲをやっていることが前提のアクションゲームだなという感じ。

ストーリーが短いのは別にいいのだが、ストーリーの短さに対してキャラが多すぎるので、キャラの掘り下げのようなものは本編ではほぼない。しかもキャラの台詞は皆見た目どおりの素直さで、良く言えば王道だけれど、好きになるための面白みが全くない。

本作オリジナルキャラのローランとイドについてはそれなりに掘り下げもあるのだけど、全体的にイケメン重視の乙女ゲー感が強い。正直9章できちんと終わっているので終章いらんのではという感すらあるが、ローランとイドの話にするためには必要なんだろうなという感じ。

ゲームサイクルもガチャこそないものの、毎回起動するごとにアップデート情報を見せられるとか、レベル上げのためにクエスト周回させられるとかソシャゲ感は強い。基本的にはそういうクリア後のコンテンツを楽しめる人向けのゲームだと思っている。自分は好きじゃないのでやらないけど。


とはいえこれは実質的にはサイゲ初の自社開発のコンソールゲームだ。いろいろ紆余曲折はあったにせよ、途中で中途半端なものを出さずにこれだけのクオリティのものを出してくるところが、サイゲはやはり凄いなと思った。