2017年良かったものまとめです。
書籍は今年は宗教、格差問題あたりの本を読みました。
またビジネス書の定番もそれなりに読みましたね。
新約聖書 文春新書版
- 作者: 佐藤優・解説,共同訳聖書実行委員会,日本聖書協会
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/10/19
- メディア: 新書
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旧約聖書を読んだことは昔に一度あったけど、挫折していたんですよね。新訳のほうが福音書だけなら短いので読みやすいです。
キリスト教を信じようとは特に思わないですけど、西洋文化のありとあらゆるものの元ネタであるので、面白くないわけがない。佐藤優の解説も面白いです。
イスラーム帝国のジハード
- 作者: 小杉泰
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/11/11
- メディア: 文庫
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ただ、自分の中で「なぜイスラム教が世界でこんなに受け入れられているのか」はまだよくわからず、そこは今後考えていきたいです。
大不平等
- 作者: ブランコ・ミラノヴィッチ,立木勝
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2017/06/10
- メディア: 単行本
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現代の先進国で起きている格差問題をわかりやすく説明する方法として、エレファントカーブは確かに非常に納得感があります。そして世界的には格差が縮小しているからこそ単純な問題とは言い難いことも。
また、格差を縮小する要因としては実は戦争が大きいとか、国家間の格差をなくすには市民権制限付きの移民が有効なのではとか、いろいろ論点が多く面白いです。
観光客の哲学
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 株式会社ゲンロン
- 発売日: 2017/04/08
- メディア: 単行本
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現代においていわゆる「ポピュリズム」を支えるのは、労働問題という従来は左翼が引き受けてきた問題なのに、それが機能していないのはどうしたものかという問題を考えるにもいいんじゃないかと思います。
さあ才能に目覚めよう
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
- 作者: トム・ラス,古屋博子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本
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理由としてまず「短所を克服するのは美しい物語ではあるが、長所を生かすほうが現実的には有効である」という基本的な考え方がいいです。理屈ではわかっていても、現実には多くの人は「短所を直す」ことを要求しがちです。
もう一つは、少なくとも自分は診断結果にかなり納得感があることですね。結果には明らかに社会的に望ましいものもありますが、結構微妙なものもあります。自分は「慎重さ」がトップなのですが、良い面も悪い面もあり、現実にかなり起きていますね。
Androidを支える技術
Androidを支える技術〈I〉──60fpsを達成するモダンなGUIシステム (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 有野和真
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/02/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ただ自分自身が、Android以前のモバイルプラットフォームにそれなりに関わってきた立場であり、過去に悩んできたことが、こんなスマートな仕組みで解決されているということを知るのは、非常に感慨深いものがあります。
エンジニア、特にWebやモバイルの世界はどうしても最新の技術だけを追いかけるだけで手いっぱいになってしまいますが、過去からの成り立ちを知ることもまた重要だと思います。