復活したごちうさ10巻

ごちうさ10巻読み終わったのですが、ギャグ漫画としてのごちうさが復活した印象で嬉しかったです。

いやお前は何を言っているんだ、ごちうさはいつも最高だろうとか、今までと同じくキャラは可愛いけど笑えるかというと微妙とか、そういう人も沢山いるとは思います。でも自分の感想は上記だった。

ごちうさのキャラクターと絵が素晴らしいのは誰もが認めるとして、物語はストーリーなのかギャグなのか、どっちもなくて雰囲気だけなのかは結構意見が割れると思います。でも自分にとってはギャグなんですよね。

4コマでもストーリーに特化して、ギャグはテンプレだけみたいな作品も多いですが、ごちうさは結構ちゃんとギャグを作ろうとしてると思います。ただ正直なところ自分も最近はギャグの力が落ちてきたように思っていたのも事実。

今回わかったのですが、単純にメンバーが固定化してマンネリになっていた部分はあるのかと。新メンバーは旅行から入っていましたが、旅行から帰ってきた9巻途中からが本領を発揮した感じがします。

テコ入れメンバーは見た目は可愛いけどギャグに使われないことがあったりしますが、フユちゃんはかなり弄り倒されてる感があります。スマイルネタとか昔流行ったけど若い子はわかるんだろうか。

神沙姉妹は双子だから仕方ないけど見た目区別つかんのだよな。ただ大手カフェチェーンというのは物語的に今までにないインパクトです。ユラ先輩も今までにないタイプで好きです。吹き矢部部長がここまで出世するとは..

正直新キャラの大量投入に不安だった部分もあったのですが、今のところかなり良かったのではないかと思います。

10巻は最後の高校3年生組の進路の話も非常に良かったです。日常系漫画は高校生のことが多いので進路の話は定番ですが、「みんなと同じ大学に行きたい」がテンプレであることに正直モヤる部分があったんですよ。

日常系にフェミニズム的な自立する女性の正しさを求める気持ちは全くないのですが、もうちょっとちゃんと進路考えてもいいんじゃないかと思ってました。その意味で結構感動しました。

これにより物語の終わりに対して逃げられなくなったと思います。高校3年生組卒業後はさすがに続かないでしょう。とはいえ10巻で2年しか進んでないので、まだしばらくは楽しめそうです。