ITエンジニアの石積み

ITエンジニアのスキルというのは、賽の河原の石積みに過ぎないのだと思います。

最近自分は新卒やインターンと接する機会が増えたのですが、彼ら無茶苦茶優秀なんですよね。中途採用とほとんど技術レベルが変わらない。2週間くらいいれば普通に通常の仕事を任せられるようになります。

もちろん社会人スキルや自社のビジネスドメイン知識は足りていない部分があります。しかしながらそういうものは1年もいれば覚えます。古くからいる社員の優位な部分はそこくらいしかないのではと思いさえします。

自分はITエンジニアをもう20年以上やっていますが、少なくとも自分のいた会社では新卒はそこまで優秀ではなかったような。とはいえ確かに1年も経つと、プログラミングスキルだけで言うと上の年代がたいしたことないと思うようになっていた気もします。

これは技術の更新が早いITエンジニアだからこそ特に顕著なのかもしれません。学習して常にスキルを積み上げることを要求される。一方で時間が経ては覚えたスキルはすぐに役に立たなくなってしまう。

賽の河原の石を積んでは鬼に崩される。それでも積み続けなければ殺される。そんなイメージです。

ITエンジニアに向いている人というのは、崩されることがわかっていても石を積むこと自体が楽しいという人です。自分は積まなければ殺されるという恐怖に煽られて日々学習しています。