ギリシャ旅行記: アテネ

今年はギリシャへ行ってきました。美術的な意味でも一度は行っておきたかったというのもありますし、コロナ禍に塩野七生の「ギリシャ人の物語」と「ロードス島攻防記」を読んだのもあって行きたかったのもあります。

行ったのはアテネロードス島です。ロードス島の話は後日にしてまずはアテネ

アテネの街ですが落書きがかなり多いです。高級店は違いますが、安い建物はそこらじゅうが落書きされています。観光客の多い通りは昼間は取り立てて危険な感じはしないのですが、印象は正直良くはないです。

観光地ではまずはパルテノン神殿ですよね。こちらは事前予約が必要で、予約して行ってもかなり並びます。朝の9時の予約で行っても30分くらい並んだ気がする。とはいえアクロポリス自体が広くて神殿が大きいので、入ってしまうと意外と余裕があります。

個人的に衝撃をうけたのが、神殿そのものよりも、これがどこに建ってるかということです。小高い丘の頂上がアクロポリスという神殿の領域になっていて、神殿というより山城みたいな建ち方です。

そしてこれがアテネの街からも良く見えるわけです。アテネの街はこの点かなりしっかり建物規制をしているのか、高層建築が全くありません。

遺跡は他にもいくつかあるのですが、アクロポリス以外だと古代アゴラに行っておけば十分かなという感じですね。こちらは古代の市場を中心とした広場の遺跡です。アクロポリスは天上という感じですが、こちらは生活感があっていい感じです。

パルテノン神殿については、この建築の影響範囲の大きさというものを考えると感慨がありました。このころ既に同レベルの文明自体は他にも結構あったわけです。アテネを中心とするギリシャ都市国家が栄華を誇った期間はたかだか200年くらいしかない。

このたかだか1地方の1時代の建築様式に過ぎないものが、現代に至るまで美しい建築のアイコンとして世界各地の建築に取り入れられているというのは凄いことだなと思いました。