スター・ウォーズ 789 三部作総評

"スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け"を観てきた。正直スター・ウォーズ好きというわけでもないのだが、1-6までは全部見てしまったので、本編の789だけは観た。新三部作はとりあえずこれで終わったので感想を書いておく。

良い点としては、456のオリジナル三部作を如何に終わらせるかという意味ではよく考えられたシナリオだと思う。ルーク、ハンソロ、レイアの3人を789に1作ずつ当てるというアイデアの時点で半分くらいできたようなものだと思う。

実は誰の子供だった展開、親殺し、フォースの暗黒面という話もこの話の定番で、新世代のキャラクターにうまく当てたと思う。旧作キャラとの関連性も良い。全体として最も良かったのは8のルークを巡る話で、ここだけは感動した。


一方悪い点としては新三部作オリジナルのキャラクターがとにかく魅力がない。主人公を女性にしたこと自体はいいのだが、いかにもディズニー映画の主人公という感じで淡々と見る感じ。まあディズニーだからそうなんだけど。

別に日本のアニメのようにセクシャルな魅力があったり、恋愛したり、ギャップ萌えを見せろというわけではない。とにかく物語の進行上必要な感情しか持たない感じで、これが男性だとしてもキャラクターの魅力がないことは変わらないと思う。

では脇役が味があるかというとそういうわけでもなく、主人公以上に影が薄い。敵役のカイロ・レンも最初から光堕ちしそうなオーラバリバリ過ぎて緊張感がまるでない。魅力があるのはドロイドだけという感じである。

シナリオもメインの旧三部作の3人とレイとレンを巡る話以外はお使い物語感が強い。お使いのなかで誰の話を描きましょうみたいなのが露骨に見えて興ざめする。

あと特に今作9なんですがフォースが強すぎる。敵同士の物理的な距離が関係なくなってしまい、何のために逃げたりしてるんだっけ感がある。

全体としては456が好きな人なら面白いかもしれないけど、映画として面白いかと言われると微妙な感じだと思う。1-9全体でどれが一番好きかと言われると3ですね。やはりルーカスは偉大だったということか。