2019年良かったもの美術編です。今年は記録している分で53本観てますね。記録を見て作品がパッと浮かんだものを選びました。
あと今年は特に美術は良くない方向で話題になりましたね。
「表現の不自由展」については、もちろん攻撃的な抗議方法には問題がありますが、「作品を見て対話しよう」的な正論ばかり述べる美術関係者にもうんざりしましたね。
アートフェス、ビエンナーレ系はつまらないのでもう5年くらい前から行かなくなりましたが、そろそろこの仕組みも本気でまずいんじゃないでしょうか。
また自分も何度も行ったことのある川崎市民ミュージアム水没の話もショックでした。収蔵庫が地下にある美術館なんかいくらでもあると思いますけど、安全性とか見直してるんですかね。
一般の美術品保持者が保管を考えて寄贈や委託されているのに、そもそも美術館が信頼できないとなると、結構いろんな前提が崩れてヤバい気がします。
美術展の感想はほとんどツイートかしてるかブログに書いてるのでそれを貼っていきます。手抜きですが見た時の感想以上は出ないので。
ムンク展
狂気と芸術について考えさせられました。
yamak.hatenablog.com
ソフィ・カル 限局性激痛
原美術館は2020年で閉館なのは仕方ないけど寂しいですね。
ソフィ カル ─ 限局性激痛 原美術館
— やまけー (@yamak5) 2019年1月27日
人生で一番辛い経験であっても、それは他者から見ると凡庸なメロドラマとして消費されてしまう
辛さというのは結局のところ本人しかわからないのだと思う
共感できるのは本人以外わからないという絶望だけなのでは
志賀理江子 ヒューマン・スプリング
志賀理江子 ヒューマン・スプリング 東京都写真美術館
— やまけー (@yamak5) 2019年3月31日
インスタレーションとして非常にインパクトが強く見る価値があった
元の写真も抽象的で不穏な感じなのだが、それを拡大して墓石のように並べる効果は大きい
居住者による震災写真としての側面もあるが、そこを一歩踏み出した感がある
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
工芸はグラフィックと実物では全然違いますね。
yamak.hatenablog.com
嶋田 忠 野生の瞬間
嶋田 忠 野生の瞬間 東京都写真美術館
— やまけー (@yamak5) 2019年8月18日
正直あまり期待していなかったが、良い展覧会だった
圧巻なのは前半の日本の鳥の写真で、日本画的な構図ではあるのだけれど、全く見たことのない新鮮な構図
本物の自然は、人間の想像する理想を超えた美しさがあるのだなあと
もちろん構図は人工的なものだが
伊庭靖子展
伊庭靖子展 東京都美術館
— やまけー (@yamak5) 2019年9月29日
布団のリアルな絵を見てこの人かとわかった
最近は透明感を追求しているらしい
質感に感じる美しさや安心感とは何なのかと思う
東京都美術館のギャラリーで個展をやるのは珍しい
良い企画だと思うので今後もやって欲しい pic.twitter.com/tSA3S0ZoDy