2020年良かったもの: 書籍編

2020年の良かったもの書籍編です。

今年読んだ本ですがシリーズ物はまとめて1冊として数えると30冊くらい。少ないですが、読むのが重い本もあったしこんなもんかと。8月からTwitterに読んだ本はほぼ全部何か書いています。
https://twitter.com/yamak_book

今年これを読んでみよう的に意識して読んだのは、1つは長い定番娯楽小説を読んでみよう。三国志と銀英伝を全巻読みました。面白いけど今の自分は戦争には全然興味ないなあと思ったのが正直なところ。

実はそのあとシェークスピアを読もうとしてベニスの商人ハムレット読んで、自分は全く面白さがわからんかったのでこのシリーズはそこで終了。

もう一つは有名政治経済学者の一般向け書籍を読んでみよう。ダニエル・コーエン、スティグリッツフランシス・フクヤマとかを読みました。長年読もうと思って読んでなかった"プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神"とか"これからの正義の話をしよう"を読んだのもその流れですね。

あと読書という意味では一時期参加していたが、そのあと参加しなくなっていた読書会に1カ月に1回程度また出るようになりました。

コロナのせいでリモート読書会になったので、むしろ気軽に参加しやすくなったというのはありますね。自分はコミュニティがむしろ苦痛になるので、読書会だけリモートでやって終わったらさっさと抜けるほうが参加しやすいですね。

というわけで5冊選びました。

IDENTITY 尊厳の欲求と憤りの政治

今年読んで一番考え方に影響を与えたのはこの本かな。
アイデンディティ・ポリティクスという言葉はこの本読んだあとで意識すると、特にアメリカ政治についての評論とかでは結構普通に出てきますね。
日本においては良くも悪くもアイデンディティの政治が一番出てるのはジェンダーなんだろうなと思います。
IDENTITY 尊厳の欲求と憤りの政治 - yamak's diary

リバタリアニズム アメリカを揺るがす自由至上主義

"これからの「正義」の話をしよう"とどっちにしようかと思ったけどあえてこっちにしました。
自分はリバタリアニズムには全く賛成しないんだけど、ロジカルに振り切った考えを知ることで、自分がどの考えなのかを知ることは意味があると思います。ノーランチャートの話が面白いです。

プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで

プロテスタントについて全く知らないのにプロ倫を読んで、さっぱりわからずあわてて読んだ本です。
プロテスタントのわかりやすい解説書ってそもそもあまりないんですよね。
プロテスタンティズム - yamak's diary

居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書

何故か自分はこの本から日常系について考えてしまいましたが、そういうのなしに考える本ではあります。
あと文章が無茶苦茶うまい。深刻な話なのにこの文体のせいでスルッと読めてしまう。
"ケア"としての日常系 - yamak's diary

美術展の不都合な真実

美術展の不都合な真実(新潮新書)

美術展の不都合な真実(新潮新書)

美術館についてはいろいろ本があるのですが、美術展に注目した本というのはあまりないのです。
今年は興行としての大量動員モデルが崩れざるを得なかった年で、今後にいろいろ影響があるのかもしれないですね。
美術展の不都合な真実 - yamak's diary