シャリーのアトリエ DX

いい意味で普通のRPGになったアトリエ。

シャリーのアトリエをクリアしました。これで黄昏三部作は全部クリアしたことになります。黄昏シリーズ以外だとロロナとトトリしかやっていないので、自分のやった中では最も新しいアトリエです。8年前のゲームだけど。

システムとバトル

システム面では最初に書きましたが普通のRPGらしくなったなという感じ。前作エスロジで戦闘アイテムが街で自動補給されるようになりました。これに加えてついに時間制限がなくなった。さらにキャラ別個別ENDもなくなっています。

時間を気にして周回するのが楽しみだったという人もいるでしょうが、個人的には時間制限は毎回不満だったので、ゲームの面白さがかなり上がりました。

特に調合を心置きなくやることができるのは大きいです。調合は実はいつもあまり面白いと思ってなかったのですが、今作はシステムのわかりやすさもあり、調合が楽しくて30分くらいずっと調合やってることも多かった。

過去のアトリエでは、表の課題に対して、本当にストーリーを進めるのに必要な課題が別にあったりしたのですが、本作はそれもなく、素直にストーリーに従って課題をこなしていけば、普通にエンディングに辿りつけます。

バトルも過去作のあまり意味のない位置の概念がなくなって、任意のキャラと交代できるようになったのは良かったです。

アシストも良くできていて、後衛キャラのみでゲージが溜まった場合しかできない。ガードさせると入れ替わってしまうし、3人溜めてヴァリアブルストライクまで待つかはボス戦では結構考えました。

ブレイクは微妙。ブレイクが特別な状態というより、ブレイク状態以外だと戦うのが無駄。全体の2/3くらいずっとブレイク状態で戦う感じ。ブレイクだと背景が毎回同じなのもイマイチでした。

シナリオとキャラクター

シャリステラ編しかやってないです。シャリステラちゃんは超可愛いですよね。一方シャルロッテは外見も性格も全く好みではない感じ。

しかしこれ借金のカタに美少女が働かされるみたいな話ですからね。どうしても薄い本的な方向で想像してしまいます。コルテスもテオ爺もまずはお前らが働けよと思います。

しかもみんな街を壊したという貸しがあるのをいいことに、自分のために働かせようとする。シャリステラちゃんはいい子で健気で最高なんですが、正直ちょっとかわいそうな感じもしました。

とはいえ最終的には錬金術師全員集合で、ちゃんと黄昏に立ち向かうというシナリオは正統派RPGという感じで良かった。リンカとホムンクルスがシナリオで回収されたのはさすがと思いました

ただ自分キースグリフ大嫌いなんですよ。偉そうな性格も気に食わないですが、なんといってもアーシャちゃんをたぶらかしたのは万死に値しますね。まあ実際はアーシャの方から付いていったんですけど。

そのためキースが仕切っていくシナリオは好きではないです。実質キースのハーレム展開ですからね。それに比べてロジーの存在感のなさ。

一方でアーシャの頃はウザキャラで好きではなかったのですが、ウィルベルは好きになりました。大人になっても性格がそのままで、ちゃんとボケ役になってくれるのがいいです。錬金術師が次々キースの毒牙に落ちていく中、最後まで反キースを貫いたウィルベルは偉い。

本作からのサブキャラではミルカが可愛かったですね。ロリ金髪でダウナーな性格がなにか凄く刺さりました。ニコニコさせてあげたい。これはスローループの恋ちゃん枠だ。


そんなわけで黄昏シリーズでは最も遊びやすい作品だったと思います。あとはやっぱりキースが好きかどうかで評価は分かれそう。