陽子のツッコミは本当は何%なのか

本記事は まんがタイムきらら Advent Calendar 2022 - Adventar 17日目の記事です

きんいろモザイクのネタの1つに、陽子を円グラフで表すとツッコミ100%というネタがあります。単行本だと2巻P46、アニメだと1期の5話のネタになります。

ところで疑問に思わないでしょうか。陽子はツッコミだけでなくボケの時もあります。ボケとツッコミという軸だけで考えた場合に、陽子のツッコミは何%なのでしょうか。これについて調べてみました。

対象は単行本の1巻から5巻までです。本当は11巻とBWまでやりたかったのですが、調査に時間がかかるのもあり、TVアニメ版の1期、2期と映画版Pretty Daysにあたる5巻までとさせていただきました。

細かい条件は以下になります。

  • ボケ、ツッコミの判断は自分の主観とする
  • 4コマ漫画の4コマ目のボケに対するツッコミとする
  • 対象は忍、アリス、綾、陽子、カレンの5名のみとする
  • 2人が同時ボケ、同時ツッコミのような場合はカウントしない

まず全体的な結論としては下記になります。

陽子のツッコミ率は78%。他のメンバを引き離して圧倒的なトップです。100%ではありませんが、陽子と言えばツッコミという認識に誤りはなさそうです。とはいえボケもアリスと同じくらいの回数はあります。

アリスと綾はボケとツッコミを両方こなすオールマイティ、そして忍とカレンはボケになります。忍とカレンだとカレンのほうがボケ率が高いのも興味深いです。

個別のメンバ毎の数値を見ていきます。


まずは忍です。忍は基本ボケですが、アリスに対してはツッコミ率も高い。アリスがシノに対してだけはボケになるのは可愛いですね。

もう一点興味深いのは忍-カレンの関係は回数そのものが7回と非常に少ない事。ボケ同士では話が作りづらいという点はありそうです。


アリスは忍とカレンに対してはツッコミ、綾と陽子に対してはボケと相手によって役割が変わります。アリス - カレンの回数は意外と少ないですね。


綾は陽子に対してはボケ、忍、アリス、カレンに対してはツッコミです。そして陽子との回数の多さが圧倒的ですね。陽子に対してだけはボケの綾いいですね。

綾とアリスは両方ツッコミ率50%台で、アリスの方が少し高いのですが、綾とアリスの関係だと綾がツッコミでアリスがボケになるのは興味深いです


陽子は誰に対しても安定のツッコミですが、特にカレンに対するツッコミ率98%という高さが目を引きます。綾が陽子一筋なのに対して、陽子はみんなのツッコミという感じなのも良いです。


カレンは忍に対してだけは少ないながらもツッコミになっているのが面白いです。

もう一点興味深いデータがあります。それは1巻時点でのツッコミ率です。

カレンが入ったのは1巻の2/3くらいの時点なので、カレンが入る前の陽子の立ち位置がわかります。この時点では陽子はアリスや綾よりもツッコミ率が低かったのです。

冷静に他の4コマを考えてみると、陽子のような元気系ポジションは大抵ツッコミではなくてボケです。その意味では陽子がボケである方がむしろ自然です。しかしそこに圧倒的なボケであるカレンが入った結果、陽子がボケの立ち位置をカレンに譲ったのだと解釈できます。

ギャグ漫画において人気がでるのはツッコミよりボケです。みんなのために全員のツッコミという立場を引き受ける陽子。これこそが陽子のツッコミと並ぶもう半分の要素、"優しさ"なのではないでしょうか。