2021年 良かったもの: アニメ映画編

年末恒例の良かったもの振り返りです。

今年はアニメの映画編とTV編を分けます。理由は今年のアニメ映画はちょっとおかしいくらい観るべきものが多くて傑作も多かった。ここ20年くらいで今年は最も映画館に行った回数が多かったかもしれないです。

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

"私たち"とは誰か: 劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト - yamak's diary
運命という名の呪い: 劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト - yamak's diary
とにかく今年はこれですよね。結局7回劇場で観ました。

あれほどまでに見事に終わったテレビ版に対して、完全新作の劇場版をどう作るのか。テレビ版が好きすぎた自分にとっては、本当に不安しかなかったのです。

その不安をぶっ飛ばすレベルの、テレビ版を前提とした上でその次を構築する物語の構造、各キャラクターの掘り下げの素晴らしさ、そして映画館という空間を圧倒的に支配する映像と演出。奇跡というべきレベルの完成度の作品だと思います。

意外だったけど嬉しかったのは、劇場版から入ってスタァライトされてしまい、テレビ版を観たという人が意外と多かったらしいということですね。

既にレンタルされているんで是非皆さんスタァライトされてください。

劇場版 きんいろモザイク Thank You!!

劇場版 きんいろモザイク Thank you!! - yamak's diary
正直話題にはならなかったですが、きんモザも大好きな自分としてはこれも本当に良かった。劇場でこれも6回観てます。

スタァライトとは逆にきんモザは原作が素晴らしすぎるし、スタッフも信頼できるので何一つ心配なかった。その心配のなさに見事に応えてくれたと思います。

きんモザに求めるのは、映画版ならではのスペクタクルな展開とか、オリジナルの感動する話とかそういうものでは全くないのです。むしろそういう映画的なものを排除したところにきんモザらしさがある。

テレビ版の総集編映画のように見えるけど、むしろそれこそがきんモザに求められるものなのです。そこがちゃんとわかって作られている。

エンディングの原先生の絵も本当に感動的でした。正直威風堂々だけは蛇足感あったのであれがなければ完璧だった。

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章 第2章

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章 - yamak's diary
後でTVアニメ編でも書くのですが、プリンセス・プリンシパルはテレビ版観始めたのが今年でした。これは面白いということでハマったのですが、ちょうどテレビ版を観ている最中にCrown Handler 第1章が公開されて、最終話観る前にこちらを観ました。

内容も元々映画向きな作品だったのもあって面白いのですが、TVアニメの続編をどう興行的に成立させるかという意味でも面白いなと。

同じアクタスガルパンが同じ形式で成功したというのもあると思います。昔ならOVAだったのでしょうが、今は円盤買う時代でもなく。

1時間の映画版というのは観るほうも満足できるし、作るほうも時間のコントロールしやすいのかなと。自分はどうもエンターテイメント観ても、どう回収するビジネスモデルなのか気になるんですよね。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| - yamak's diary
エヴァンゲリオン新劇場版 全体 - yamak's diary
一般的な興味関心という意味で今年最大の話題作はこれだと思います。ただそういうちょっと醒めた視点から観ても、この物語の仕掛けの凄さは圧倒的でした。

新劇場版の序が2007年、製作開始から15年近くかけて映画4作で作られた、25年前の物語を下敷きにした壮大なメタな仕掛け。この凄さは全くだれも真似できないのではないかと思います。